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0260 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 260 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000279
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の発達を圖りて諸工藝の原料を豐富ならしむるに就ても之に伴ふて工藝の普及
發達を奬勵するは蓋し倣くべからざる順序とす。

第七章 一 商況

商 業

不振の原


新疆は四圍高嶺に非ざれば大沙漠に充塞せられ加ふるに鐵道水運の便を缺け
るも古來多少の貿易行はる、有りて其の比較的盛なるは南路に於て喀什噶爾葉
爾羌北路に於て伊聖塔爾通巴哈臺と。然れども其の貿易の上輸入額は常に輸出額
に超過し且つ資金の盈通豐滿ならずんばあらず。要するに商業貿易の振否稍々
なると生産力の薄きに原因せずんばあらず。商業の振は唯資本の多寡に歸する
の原因に非ずして資本家と稱すべき者幾人か在るも商業の振は資本の多寡に歸
資本十萬金の資本を有するは營に二人に過ぎすして一は北路に有名なる伊犂の

碩頭豪商

ユイサンバイ他は南路に有名なる喀什噶爾のケルンバイ是なり。