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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0319 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 319 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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に歸せざるは無し。時に清の康煕帝既に四方を平定して武威赫々精鋭當る
べからす。帝惟らく是より更に蒙古を撫し準嗎爾を服せしめざるべからすと。
即ち論して侵領の地を還へさしむ。準嗎爾聴かすして盆進略を遅うせり。是に
於て康煕二十九年より更に蒙古を撫し準嗎爾を服せしめざるべからすと。
(九千六百兵)清の大軍左右に分れ古北口及喜峯口の兩路より進み之を追究したり
し會し激戰剋の後嗎爾丹途に敗れ營を拔て夜遁る。清の輕騎之を追究し烏蘭布通に出
も彼を逃嗎爾丹兵を率ゐて入寇す。其の翌年康煕再征し嗎爾丹之と廢閥復た
後四年遂く嗎爾丹久しく出でゝ歸らざる間に伊犂の舊部落は盡く其の兄
敗らる。斯の如く嗎爾丹の併有する所と爲り。
の子策妄阿布坦の如く嗎爾丹の諸部も亦嗎爾丹の精
鎗全く清兵の爲なく憂悶の極藥を仰いで前後皆叛き去りければ策妄阿布坦は準嗎
部を收め又嗎爾丹に倣ひて吐爾扈特和碩特の二大部を併せ再び西域の一大國を
爲せり。

第十一章 歴史の大要

二七五