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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0353 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 353 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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度に畔易し寧ろ新疆を放棄して後難を除くの得策たるに若かざるの意見を有せしも左宗棠の炯眼なる夙に露國の野心調り知るべからざるを看破し斷然李鴻章等の意見に反對し、『新疆一たび露國の手に歸せんか甘肅陝西山西等の邊防益緊要を告げ直隷亦危うするを得べからす。』一を守るの勇なきもの焉ぞ兩三を守る得んや』と極論して廟議遂に條約を破し清國に決戦に閉附地を占領し守るに決せしめたり。露國は當時土耳古との約援ありて多少伊國の鋒鋩を鎖らしめたるに由ると雖も抑も亦左宗棠の露言大に力ありしに非ざらんや。
然れども露國の経紀なる一傾拒の窃に宿志を放棄するものに非らす鋭意伊に對する施設國の營の地を踏む者の一驚國の勢力を進め露國の勢力が伊撃一帶の地に瀰漫しつゝ在る
は、一たび結果多大の障碍を受けて陽勢力扶植の道を講じ今や漸次再び其の萠芽を蒙りし其の爪牙を磨き孜々として其の鋒鋩を收め一偶一日露戦役の際度を裝飾ふと雖も陰に其の少からざるを憂ゆ。

第十三章 新疆所感

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