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0374 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / Page 374 (Color Image)

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doi: 10.20676/00000279
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河口慧海師著

西藏旅行記

全二册洋装大判総クロース
本文紙八百九十頁
正價 一册金 壹圓
小包料 一册金 八錢

河口慧海師は宇治黄檗山の僧にして夙に西藏譯の佛書を求め佛教の眞義を極めんとの大志あり明治三十年印度に渉り爾來三年の間幾多の艱難辛苦を極め遂に西藏に入り首拉薩三年在住して其日本朝に無事帰国することを得たり西藏に行せし僧は彼が嚆矢にして変装して西藏を厳重に追ふ高原の隘に彼が完全鎖國にして世界の高山峻嶺を以て其四邊を圍む彼国道に闖門を設けて道路を嚴重に守り是れ彼國人に殺害せられ或は彼國に勵行せしめよりも談話を世界の探檢者幾多あるに拘らず今日迄師の談話を珍重せられ其具備して之を土様に到れり然るに今や師の投計を経て前密藏内の時事新報記者國に遣漏せし所らのを悉く師の談話を筆記しなし十日に問紙上に連載して之を江湖の歡迎せられ今や密藏吾人の最も注意すべき運動を知り如何を成し且つ非常に活潑なる精神的活動を知らんと欲する者は師の幸苦経営の偉蹟を讀んで其裨益を得給ふべし
あり英國は近頃遠征隊を彼國に遊ばせ英夷の彼國に対する勢力を長じ世界に於て秘密國の眞相を知らんと欲す