National Institute of Informatics - Digital Silk Road Project
Digital Archive of Toyo Bunko Rare Books

> > > >
Color New!IIIF Color HighRes Gray HighRes PDF   Japanese English
0252 Études sur l'Art Bouddhique de l'Inde : vol.1
Études sur l'Art Bouddhique de l'Inde : vol.1 / Page 252 (Grayscale High Resolution Image)

New!Citation Information

doi: 10.20676/00000287
Citation Format: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR Text

も、阿闍世王や龍王が脇坐合掌して、樹下の空しい寶座や、唯天蓋の下の人なき寶座を拜して居るに過ぎないのを見ても、何等怪しむに足らぬ譯である。

第一の大奇蹟

之までのものが、何れも賞、明かになり、離れない關係にあるのが知れ、前に約めて云つた時には、佛陀を現はすに其生涯を寫すのであるから、之程奇異な事はないのであるが、―この極めて不自然に見えた點も諸實事を時順に考へるに至つて、佛教美術が當初から取つた全く合理的な結果である事と考へられるになつた。然しこれでは、篇は四足具有とはいへないので、更に一つ缺けてゐる。上乘、殊更四大奇蹟の第一、遊戲羅衛の降誕を別にして、之にも特殊の象徴を決める場合に達したので、こに新しい點を逐べる事になる。之について、余が如何なる選擇の道を取つたか、前として蓮を選ぶに至つた決定的理由は詳細に『印度考古學調査記要』中に長篇として逐べておいたから、他日清覧を得る事もあらうと思ふので、こゝでは、この

— 23 —