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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0128 Études sur l'Art Bouddhique de l'Inde : vol.1
仏教美術研究 : vol.1
Études sur l'Art Bouddhique de l'Inde : vol.1 / 128 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000287
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OCR読み取り結果

ふと、今日如何なる地理書にも記述せられて居る程の都會に近づきながら、此
の地に立ち寄らなかつたとは如何にも承認しがたい事である。誠に、
北方から來る旅客は誰しもカーブルロガル(Logar)のゴルバンド川とバンヂード川との合流を併せ、それからインダス河に達するも
のと豫想するであらうが、事實はこれに反し、湖底であつたカビシャ盆地の
南側に凸起してカーブル盆地との間に小山脈を形成し、流水の通過を遮斷
してゐる。從つてヘンヅクール山に源を発する河流と古代のカビシャ湖と
が山を繞ふて其の排水路を求めたのは南方に向つてではなく東方に向つてあ
る。バーミャーンから印度に直通する道も亦同じく東方に向つて、ベシ
ャワールに行く隊商はどうしても之れを通り、カーブル迂囘を避けて居る
様である。さういふ譯であて、西域記にも明記してある通り、玄奘法師も暫
に進んだことは明白である。アレキサンダー大王が印度に遠征した時にも、矢張
女祚から約千年以前、バクトリア遠征に當つては往復共に、
り同樣ではなかつたかと思ひたい。

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