国立情報学研究所 - ディジタル・シルクロード・プロジェクト
『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

> > > >
カラー New!IIIFカラー高解像度 白黒高解像度 PDF   日本語 English
0242 Études sur l'Art Bouddhique de l'Inde : vol.1
仏教美術研究 : vol.1
Études sur l'Art Bouddhique de l'Inde : vol.1 / 242 ページ(カラー画像)

New!引用情報

doi: 10.20676/00000287
引用形式選択: Chicago | APA | Harvard | IEEE

OCR読み取り結果

のがある。(二附圖第九三二圖及び九三三・一〇〇頁)

 古代彫刻家が、大體に新機軸を試みた所は、こゝまであり、嘗て非常な慣習の束縛を少しでも脱しようとしたが、人間は一法則を正面から犯さうとしない。隣に寛つてはしかるようにかつた事は、終りに、印度古の美術家が相織いでも、三運動につい述べられぬと思ふ。中印度の代派の作品研究も未だ不完全たるを免れぬと思ふ。現は印度古す事の出来ない世尊の此土の生涯を示すものでなく、佛教傳説を惡く示すものでなく、正覺をい事に氣限いたのであり、此の中には、一方で本生ジャータカがあつて、無數の前生を物語り、他方で譬喩ジャータカがあつて、入滅後、阿育王時代に至るまでの、世尊の遺得るまで、あらゆる德本を行じて將來佛となるまでの三期の遺物傳播に關係した一群の傳説がある。世育出世以前と入滅以後との三期に、彫刻家の開拓する所となり、あらゆる傳承的關絆を脱した新しい領域が、自由にその思ふ所に從ったのである。

斯の如くにして、バルハドの彫刻家が、題材を世尊在世中の傳説よりも、本

— 31 —