国立情報学研究所 - ディジタル・シルクロード・プロジェクト
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Hedin, Sven Anders (スウェン・アンデルシュ・ヘディン) | |
1865 | |
1952 | |
スウェーデン・ストックホルム | |
地理学 | |
スウェーデンの地理学者、探検家。タクラマカン砂漠の決死の縦断旅行によって、一躍名を成した。タリム盆地最大の湖、ロプ・ノールについて、1500年周期で南北に移動するという説を提唱し、「さまよえる湖」と名づけたことは余りにも有名。ロプ・ノール湖畔の古代都市、楼蘭の発見者でもある。彼は20歳(1885)の時、アゼルバイジャンのバクーに家庭教師として赴き、翌年、ペルシア、メソポタミア旅行に出発。1890年、ペルシア使節団に通訳官として参加した後、単独でさらに奥地へと進んだ。1891年から2年間、フォン・リヒトホーフェンのもとでアジアの地理を学び、計5回の中央アジア探険(第1次:1893~97年、第2次:1899~1902年、第3次:1906~08年、第4次:1927~1933、第5次:1934~35)を行った。その間、何度も聖都ラサへの到達を試みたが実現にはいたらなかった。1908年の第3次探検が終了すると、各国から招かれての講演や学術報告書の準備に追われることになり、一時探険からは遠ざかっていたが、1927年、スウェーデン、ドイツ、中国、オランダの研究者による第4次探検隊を編成し、その直後の第5次探検でロプ・ノール地方の調査を行い、ロプ・ノールの遷移説を実証した。彼の活動に対して各国は金メダルを贈り、イギリスはKCIE(インド帝国上級勲爵士)を授けた。 | |
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