デジタル文化遺産を実空間に融合した展示を行います。
東洋文庫ミュージアム
東洋文庫ミュージアムにおいて、館内に2台のパソコンを設置して国立情報学研究所のサーバとインターネット接続し、デジタル文化遺産を実空間に融合させた展示を試みています。うち1台はディジタル・シルクロードのデータの閲覧、もう1台は遷画〜シルクロード(ミュージアム版)による絵葉書作成が体験できるようになっています。
2015年4月22日(水)~8月9日(日)
企画展『大地図展 フェルメールも描いたブラウの世界地図』に協力します。
具体的には、展示室内に国立情報学研究所のサーバと接続したインターネット端末を設置し、そこから企画展特設ページにアクセスすることで、ディジタル・シルクロードの地図関連資料の閲覧を可能としています。なお、本展示に関連するページは、イマジナリー・ミュージアム、地図で探るシルクロード(3次元地図)、写真でつなぐシルクロード、今昔写真、ディジタル・シルクロード・キッズです。
2015年1月10日(土)~4月12日(日)
企画展『もっと知りたい!イスラーム展』に協力します。
具体的には、展示室内に国立情報学研究所のサーバと接続したインターネット端末や映像端末を設置し、企画展特設ページや関連する他のデータベース・写真などの閲覧を可能としています。
また、イラン・バム遺跡の復元プロジェクトに関する小展示コーナーを設け、大型パネル4枚、パソコンモニター3台を使って、写真および映像の展示を行います。なお、本展示に関連するページは、イラン・バムの城塞:地震を越えて残す記録、Bam3DCGです。またイラン・バム地震アーカイブもご覧下さい。
2014年1月11日(土)~4月13日(日)
企画展『仏教-アジアをつなぐダイナミズム』に協力します。
具体的には、展示室内に国立情報学研究所のサーバと接続したインターネット端末を設置し、そこから企画展特設ページにアクセスすることで、ガラスケースに展示中の「東洋文庫所蔵」貴重書デジタルアーカイブの書籍の全ページ閲覧、および仏教に関連する他のデータベースや写真などの閲覧を可能としています。なお、本展示に関連するページは、イマジナリー・ミュージアム、写真でつなぐシルクロード、中国石窟データベースです。
なお、東洋文庫ミュージアムMAブログの記事「全ページ見れちゃう!」では、上記インターネット端末の使い方を詳しく紹介しています。
2013年8月7日(水)~12月26日(木)
企画展「マルコ・ポーロとシルクロード 世界遺産の旅-西洋生まれの東洋学」に協力し、2つの展示を館内に設置しています。
まず、「東洋文庫所蔵」貴重書デジタルアーカイブと遷画〜シルクロードを活用し、書籍の活用をデジタル化と再編集の観点から拡張する展示を行います。書籍の展示で特に問題となるのは、来館者が見ることのできるのはキュレーターが選んだ見開き1ページに限られる、という問題です。ガラスケースの中に陳列された貴重書を見れば、物質的な本の大きさや紙の状態、印刷の精細さ等の質感を視覚的に味わうことはできますが、肝心の作品の中身については1ページを見るだけではわかりません。これが物理的な書籍を展示する際の限界ともなっています。
そこで、展示室内に国立情報学研究所のサーバと接続したインターネット端末を設置し、そこから企画展特設ページからウェブサイトにアクセスすることで、国立情報学研究所がデジタル化して一般公開中の「東洋文庫所蔵」貴重書デジタルアーカイブのうち展示中の書籍を、来館者が全ページ閲覧できるようにしました。このウェブサイト自体はいつでもどこでも見られるものですが、実物の書籍に囲まれた静かな空間で見てみれば、いつもとは違った実感が得られるのではないでしょうか。
また、国立情報学研究所が設置する遷画〜シルクロード(ミュージアム版)を活用し、自分の好みに合わせてデジタル文化遺産を再編集する仕組みも用意しました。貴重書から切り抜いた素材画像を自由に組み合わせ並べ替えて自分だけのオリジナル展示を作成し、これを「シルクロード絵葉書」としてミュージアムショップで印刷すれば、たった今見た貴重書の一部を来館記念の「おみやげ」として持ち帰ることができます。つまり貴重書という「ガラスの向こう側」の存在を、こちら側に引き出してミュージアムの外に持ち出すことができるのです。
このようにデジタルアーカイブの活用とその再編集を通して、ガラスケースで隔てられた貴重書と来館者の間をつなぎ、貴重書をより身近なものに感じられるようになれば、と考えています。
なお、もう一つの展示として、イマジナリー・ミュージアムを活用したシルクロードのルートマップを展示します。シルクロードは主に、オアシス・ルート(oasis route)とステップ・ルート(steppe route)、マリン・ルート(marine route)の3つのルートに分けることができますが、これらのルートの概略を地図上に表示する「デジタルブック」を提供しました。
2011年10月20日(木)〜
遷画〜シルクロード(ミュージアム版)は2011年10月20日から、東洋文庫ミュージアム内にて常設展示を続けています。2013年7月末現在で、館内で制作されたオリジナル展示(絵葉書)は1600件を越え、多くの方々に利用いただいています。詳しくは上記ページのプレスリリースなどをご覧下さい。
ワークショップとデモ
デジタル文化遺産を活用したアウトリーチの一環として、特に遷画〜シルクロードを活用したワークショップやデモを実施しています。
中部大学民族資料博物館
中部大学民族資料博物館において、館内の端末にディジタル・シルクロード展示を行っています。
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