神戸市震災オープンデータの現地調査 - 2015年1月17日 神戸 | メモハン

利用データ

イベント概要

イベント報告

2015年1月17日は阪神・淡路大震災20年の日でした。神戸市がオープンデータとして公開した阪神・淡路大震災「1.17の記録」を利用して、地震から20年の変化を撮影する街歩きをJR三ノ宮駅周辺で行いました。

このイベントには、大阪の高校生とインドネシア・アチェの大学院生が参加しました。インドネシア・アチェはスマトラ島沖地震・インド洋大津波で最大の被災地となった場所です。地震発生から10年の2014年12月26日に現地でメモハンを利用した撮影を体験したばかりでした。その3週間後に今度は地震発生から20年の神戸を訪れ、日本の震災復興や防災対策について学び、それをインドネシアに持ち帰ることを目指しました。一方、大阪府立北野高校の高校生たちは地震後に生まれた世代ですが、国際交流を通して阪神・淡路大震災のことや防災について学ぼうという意気込みで参加しました。

時間が限られていたため、サンキタ通りとそごうの写真に絞って、震災直後から現在までの間に起きた変化を見ていきました。震災直後の写真はどこで撮影されたものなのか、みんなで歩き回りながら撮影場所を探します。特にそごうの写真は、歩道橋が複雑に入り組んだ場所のどこから撮影したのか、写りこんだ物体の位置関係を考えながら撮影場所を決定しなければなりません。インドネシア人と日本人がチームを組み、英語でコミュニケーションをとりながら撮影場所を探しました。

過去の写真と現在の風景とを比べることで、インドネシアの方々は、震災の傷跡が今ではほとんど消えていることに気付きました。また、インドネシア人と日本人が撮影場所探しに協力し合うことで、お互いに親しくなることもできました。

なお、本イベントは、京都大学地域研究統合情報センターとの共同研究の一環として実施しました。

メディア掲載

  1. 神戸の復興、歩いて学んだ 大津波被災インドネシア人学生, 2015年1月18日, 日本経済新聞.

リポート

  1. SGH「アジア探究~文系」リポート17