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Spatial Coverage (dcterms:spatial)
Relation (dcterms:relation)
![](https://dsr.nii.ac.jp/ruin/files/square/4c13ea9e78c3bc98d12fd3fad27cc57a568b0a87.jpg)
Methods
4.4 Yutōgh Caves と忙得古爾千佛洞
これは平面圖をうまく活用して同定した例である。スタインはLamjin(連木沁、
ラムジン)に近いYutōgh(ユトーグ)遺跡で
1. Cave shrine below Yutōgh
2. Buddhist shrine below Yutōgh
3. Cemeteries near Mas¯ar of Yetti-kiz-khōjam, Yutōgh
という3 つの遺跡を報告しており、Innermost Asia vol.3 に石窟の一部と佛教寺
院遺址、および墓葬群の一部平面圖を報告している12。しかしこれらの遺跡につい
ては、Yutōgh という地名が知られていないため、これまでほとんど檢討されたこ
とがなかった。また現在資料を見ると、この地域では耶特克孜瑪扎(ヤトクズマ
ザール)墓葬群、奇格曼(チガマン)墓群、哈日土浦(ハリトゥプ)墓群、墩買來
(ドゥンマイライ)墓群という4 つの墓葬群のみが報告されており、墓葬群の報告
の中で一度だけ附近にある石窟と寺院遺址に言及している。しかしこの地の遺跡
の關係は全く未知のままであった。
4.4.1 場寄せによる現在地の推定
圖25: Yutōgh の現在位置(○のエリア)Innermost Asia 地圖は西南西に3.3km の誤差
圖25 は、Innermost Asia 地圖のYut¯ogh 附近の圖と現在位置の推定エリアであ
る。北側にある既知のオアシスであるLamjin での誤差は西南西に3.3km である
ため、この誤差を基準として地形も勘案すると、Yut¯ogh の位置はGE 畫像の○の
エリアに相當すると推定できる。
4.4.2 平面圖の照合による同定
推定したエリアは筆者らが2004 年に調査したエリアであり、その際に小規模な
古い石窟の存在を報告した。この石窟は現在では忙得古爾(マンダグリ)石窟と呼
ばれており、現在は全8 窟が存在しているが、現代資料には報告がなかったため、
筆者らが独自の編號をふった。しかし今回の推定位置を受けて報告を再調査した
ところ、その内、古い壁畫が遺存する禮拜窟である第4 窟の平面圖が、圖27 に示
すスタインの平面圖と一致することが判明した。このように平面圖同士の照合に
基づき、現在の忙得古爾石窟はスタインの調査したCave Shrine below Yutōgh で
あると同定することができた。
圖26: 忙得古爾石窟の現況(南から)
圖27: Sketch Plan of Cave Shrine below Yutōgh
2021/10/14更新
2021/10/17更新
2021/10/24更新
Map
- Stein Place Name - Innermost Asia / Kara-Khoja
- Not Collated
- Hedin Place Name - Central Asia Atlas
- Collated
- German Expeditions Place Name - Idikutschari
- Not Collated (with Image Cards)
- Huang Wenbi Place Name - Archaeological Report in Turfan / Archaeological Report in Tarim Basin
- Collated (with Image Cards)
- DSR Place Name - Silk Road in Photographs
- Ruin Card
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