もとは紫禁城という。明・清王朝の皇宮。明の永楽四年(1406)に建築を初め、永楽十八年(1420)に完成した。周囲の城壁は約3キロの長さがあり、城壁の外には幅52メートルの護城河を巡らせる。宮殿建築は、外朝と内廷に分けられ、外朝は、太和殿・中和殿・保和殿を中心とする。往時はここで大典や群臣の引見が行われた。内廷は乾清宮・交泰殿・坤寧宮および東西六宮があり、皇帝が日常の政務を処理し、また皇妃や子供たちと共に住んだ場所である。