石窟考古や敦煌学を専門とする中国の若手研究者による、ペリオ敦煌図録(Paul Pelliot, Les Grotte de Touen-houang)の図版解説です。
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敦煌莫高窟南区石窟群の風景。第130窟「南大仏」より東北方向を撮影。窟前方の平地に建物は少なく、その中に点々と沙柳・胡楊等が見られる。洞窟は完全に崩れ果てた状態に置かれ、管理する人も居ないようである。最下層の洞窟の多くは流沙に埋もれ、莫高窟は瀟条たる有様である。このような状況は、ぺリオや西洋の探検家たちの窃盗行動に有利な条件を提供した。