シルクロード遺跡データベースは、シルクロード地域の遺跡に関する各種の情報を統合して公開します。20世紀初頭のシルクロード探検隊の報告書から、近年の中国による発掘調査の報告書まで、シルクロードの遺跡についてはこれまで多くの報告書が出版されてきました。しかし、地図の誤差、名称の表記揺れや変化、遺跡範囲の相違などの様々な問題により、報告書を横断して遺跡情報を統合することは困難でした。

そこでディジタル・シルクロード・プロジェクトは、古地図の誤差推定や遺跡の同定などの手法を含む「デジタル史料批判」の方法論を提案し、シルクロード遺跡に関する各種の情報を統合してその全体像を俯瞰する研究を進めてきました。その成果はすでに数編の論文として公表しており、その成果に基づく国際共同研究も始まっています。

しかし、研究成果の中でも史料の照合の根拠となる情報については、論文形式に馴染みにくいという問題があり、まだ公表できていない部分が残っています。そこで、遺跡統合の結果に加えてその根拠となる情報も合わせて提供できるよう、カード単位の照合エビデンスを共有して研究の検証可能性を高める新設計に基づくデータベースを構築します。[より詳しく..]

ショーケース

XVIII

画像カード

遺跡カード

  • Y寺院 / Terrassentempel Y

    第一次ドイツ=トルファン探険隊が調査した高昌故城内の仏塔遺跡。佛龕を伴う三段の塔が特徴的な形状をしていた。現在は基壇のみが残る。
  • P寺院 / Tempel P

    第一次ドイツ=トルファン探険隊が調査した高昌故城内の仏教寺院遺跡。
  • Tüga-dong

    スタインはAncient KhotanのChap. III, Sec, ivに“The Tüga-dong Mounds and the Keriya-Khotan Route” としてPebbel Saiの端から遠くない地点にあるMoundsについて報告した。この地点の衛星画像を拡大すると,図19のように南北方向に散在するマウンドを確認できる。
  • Rawak Stūpa / ラワク仏塔 / Rawak Stupa

    コータン北方にある著名な大規模仏塔遺址。
  • Rawak (of Chīra)/

    スタインはSerindiaのChap. XXXI, Sec. iii, “From Domoko to Khotan”において,Cīra のRawak ruinsとMaira-tatiの存在を報告しており,Maira-tatiについては採集したレリーフの断片からおおよそ唐代のものとする 。現代ではこの地点には「熱瓦克佛寺遺址」が報告されており、位置は“策勒鎮西北4.5公里”としており,Chīra-bāzārの西北5㎞地点に描かれるRawakおよびMira-tatiの位置と一致する。
  • Tasmache/台土遗址

    スタイン地図にはTasmacheという遺跡の記載があるが、スタインは具体的な調査報告をしていない。この地点には「和田普査」で「台吐遺址」という遺跡が報告されており、位置の類似性から同一の遺跡と判定できる
  • Temple ruin (near Mayaklik)/布盖乌依里克佛寺遗址

    ユルン=カシュとカラ=カシュの間にある仏寺。
  • Kara-kīr-tim / Kara Kir Tim /

    MokuilaのTōpa-timと現在の木奎拉鄉の蘇勒尕孜牙廷木烽火台

全て見る