遷画~シルクロード



プロジェクト概要

コンセプト

自由に画像を並べ替え、文化の変遷を見つけよう

「遷画〜シルクロード」は、デジタル化したシルクロード専門書を一般の方々でも気軽に活用できるよう、シルクロード各地の文化遺産‐遺跡や寺院の仏像・壁画‐を記録した数千枚の画像からお気に入りの画像を選んで並べ替え、個人の自由な発想のもとに仮想的な展示を制作(キュレーション)するシステムとしてデザインしたものです。

東西交易路としてのシルクロードを、文化が変遷や融合を重ねつつ伝播していく様子を楽しみながら、あなた独自のシルクロードを見つけてみてください。

「遷画〜シルクロード」はウェブサービスとして運用するだけではなく、ディジタル・シルクロードのアウトリーチ活動の一環として、主に子どもたちを対象としたワークショップにおいても活用してきました。そして多くの子どもたちが、初めて見るシルクロードの文化遺産に親しみながら、仮想展示の制作にチャレンジしてきました。

展示の制作にあたっては、他者が過去に制作した展示から学びつつ、そこに自分の創造性を加えていくことが重要になります。文化遺産を自分なりに解釈するという体験を通して、個人ごとに視点や解釈が異なることや、ストーリーを考えると展示が面白くなることなどへの気づきが得られました。

サイト名「遷画~シルクロード」について

「遷画」とは、デジタルアーカイブの一つの表現方法として、ディジタル・シルクロードが提案している造語です。

「遷画」は、複数の画像を自動的に次々に切り替えていくことで変遷や多様性を見せることができる、つまり「遷」りゆく「画」という、インタフェースの動的な側面を表しています。一般的にはスライドショーと呼ばれるものに近い表現方法です。

同時に「遷画」は、「千画」という音を重ねることで、多数の画像(千画)を一覧し、整理して、公開することができるという、インタフェースの対話的な側面も表しています。

ディジタル・シルクロード・プロジェクトとは

「ディジタル・シルクロード」(Digital Silk Road)プロジェクトでは、シルクロードの文化遺産に関する資料などのデジタル化、デジタルアーカイブの構築とウェブサイト上での公開などに関する研究を、情報学と人文学の研究者が協力しながら進めています。シルクロード文化遺産のデジタルアーカイブを先端的な情報学的手法を用いて構築し、それを新しい人文学(デジタルヒューマニティーズ)の創生につなげていくことを目標としています。

その中核となる国立情報学研究所『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブの構築では、国立情報学研究所は財団法人東洋文庫と長年の共同研究を続けてきました。「遷画~シルクロード」は、この専門的な書籍のデジタルアーカイブに含まれる画像を、Adobe Flashで作成した操作性の高いインタフェースを通して提供し、ユーザの誰もが自分なりのやり方で画像を整理し公開できるようにする、という役割を担っています。

紹介動画

日本語(Japanese)

ダウンロード:MP4動画

英語(English)

ダウンロード:MP4動画

発表文献・参考資料

新着情報

2015年8月8日
ワークショップおよび絵はがき(壁紙)のつくりかたのページを作成し、これらにたくさんの写真を追加しました。
2014年11月2日
遷画ブラウザに「前後の画像を検索」機能を追加しました。
2014年2月14日
遷画ブラウザに「自動ツアー生成」機能を追加しました。
2011年12月16日
遷画ブラウザに「画像整列比較」機能を追加しました。
2011年11月27日
遷画ブラウザに「類似ツアー検索」機能を追加しました。
2011年11月21日
「好みで画像を探す」および「協調画像検索」のアルゴリズムを見直し、結果を返さない場合があるという不具合を修正しました。
2011年10月29日
遷画ブラウザの「類似画像検索」と「協調画像検索」機能を強化しました。
2011年10月23日
遷画ブラウザにツアーをツイートする機能をつけました。
2011年10月20日
遷画が東洋文庫ミュージアムに登場しました。
2011年8月11日
アカデミーキャンプ2011でワークショップを開催しました(リポート)。
2011年5月25日
東洋文庫ミュージアム開館前にワークショップを開催しました(リポート
2010年10月26日
遷画をバージョンアップし、紹介動画なども閲覧できるようにしました。
2010年5月12日
遷画を更新して遷画ブラウザとの連携を強化しました。
2010年2月27日
第6回ワークショップコレクションに出展しました(リポート1リポート2リポート3
2010年3月3日
遷画ブラウザがオープンしました。
2009年3月20日
日本科学未来館でスポット展示を実施しました(リポート
2007年8月23日
サイトがオープンしました。ただしヘルプ等のページは後日に公開予定です。

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