オルデンブルグが組織したロシア・トゥルファン調査団による第1次調査(1909~10)の略報告書。ただ、本書の刊行後に本来意図されていた正式報告書は出版に至らなかったため、本書がロシア隊の第1次調査に関する唯一の報告書となる。第1次調査は、その後の本格的調査に備えるための偵察的調査と位置づけられ、出発前にオルデンブルグは、この地方の探検を終えていたグリュンヴェーデルやぺリオに助言を仰いでいる。調査団には団長のオルデンブルグのほか、画家であり写真家でもあったドゥディン、測量専門家スミルノフらが参加。調査地は、カラシャール(シクシン)、トゥルファン(交河故城、高昌故城、アスターナ、センギム・アギズ、ベゼクリク、トユクなど)、クチャ(スバシ、シムシム、キジル、クムトラなど)で、遺跡の写真やプランを含む。 [もっと詳しく..]
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