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『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ

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0055 伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2
伊犂紀行 : vol.2 / 55 ページ(カラー画像)

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doi: 10.20676/00000279
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チョ

亦之を知らず。 土人は塔里木河ロに在る湖澤〝繍」`} 般に車党踊型叉は卿卿圃爾
と稀L、即ち大湖の義なbと一去ふ。
同湖は不規則なろ楕圓形を成し・甚し〈南西濃〝b北束に離犬出せb。 幅約五里に
邁ぎざろが、長さ"〕十五、』ハ里.湖面一般に蘆荻を生す。 南岸に清澄なろ 一 線の水路
ぁbィ〟淡水なるも、浩岸は網て誠味を帯遺る濁水にして、誠水嬲拓に沸々として水面
に浮び、並^の吠恰ち海面の波浪の如し。 水深は水路の邁ずろ地黙僅に 一 尺乃至』ハ
尺〟濁水部は十尺以上の虎あb。 結氷は毎年十一 月、融解は一一一月初句'とす。
湖中魚多く、叉水禽多し。 殊に春季鴨類の飛來すろもの、實に八目を鶯かすベ〟」
ものぁb、湖水 一 面波璃と氷れろ上、鴨類之を覆ひて、{如然塵芥を散布せしか如し。
而し“L彼等一齊に{〈ェ中に飛翔するや、一 片の{蜜垂繍、疾風に逢ふて走るかと怪牽繍れ、一
唯は日光を蔽遮し壺し、葦〈の響俄に暴風の起れろに似たb。 然れどち.斯〈彼等の
飛遷する時期は、極めて短〈、凡そ{一迪問除に過薯」ずと一去ふ。
湖水の束北.沙漠地を除く外、【 帯の地敢て肥法ならずとせざろち、羅布渾爾の住
民は、之を耕さんとちせず、唯ゝ僅に湖魚を捕獲するの他、何等の生計を螢まず。 往時
第一章地勢 一一一